「住吉大社」 大阪市

わいわいロードで遅めの​昼食​を済ませ歩いて10分程の住吉大社へ向かいます
 住吉大社の鳥居前に続く通りには、昭和の時代へタイムスリップしたかのような町並みが続き懐かしい路面電車(阪堺電車)が頻繁に走行し、眺めるだけでもとても楽しい場所

また周辺や境内には古い巨大な石灯籠が林立し、足を止め見て行きたいところです
かみさんに置き去りにされるのでここは我慢
 平日なのに多くの出店が出て、老若男女問わず多くの参拝客が訪れ参道はすごい人「大阪の人は信心深いのね」内心そう信じかけていた
予備知識なしにこの日に訪れましたが、良く調べてから日程を決めれば良かった
毎月最初の辰の日は「初辰まつり」が行われます、なのでこれが日常ではない様です
 昼を過ぎ参拝客のピークは過ぎていたようですが、それでも人が途切れる事はありません
上段 朱も鮮やかな反橋(太鼓橋)
下段 鳥居の先には第三本宮が間近です住吉大社には4つの本宮があり鳥居正面の第三本宮の後方に第二本宮、その後方に第一本宮が建てに並び第三本宮と横並びに第四本宮が並ぶ配置となっています
 境内正面の第三本宮(左)と第四本宮(右)本宮の本殿は何れも国宝に指定されています
 左が第三本宮本殿 表筒男命を祀ります
右が第四本宮本殿 息長足姫命(神功皇后)が祀られます

1810年(文化7)に造営された本殿は、檜皮葺で切妻の妻から入る住吉造の鮮やかな朱が印象に残ります
本殿の内部は外陣と内陣に分かれています
 第二本宮 中筒男命を祀ります
外観は千木が外研ぎと内削ぎの違いこそあれ、鰹木は5本で背景がなければどれがどれやら分からなくなります
それにしてもこの本宮はシンプルでありながら艶やかな美しさを持っています
 第一本宮、底筒男命を祀ります
個人的な住吉大社のイメージはこの4つの本宮に尽きると思っていましたが、本宮以外にも見所が多い
一回で紹介できるものではないし、全てを参拝するには一日の僅かな時間ではとても無理です
第二本宮の南側のおもと社(侍者社)
神功皇后の命により住吉大社初代神主津守氏の祖田裳見宿祢、市姫命を祀り縁結びの神として知られます
 上段 右は楯の神社(祭神/武甕槌命) 第四本宮右に祀られる
上段 左は第四本宮前の神井と翡翠の撫でうさぎ
   住吉大社は神功皇后が住吉大神を祀ったのが辛卯の年(211)卯月の上の卯日とされることから、
         ウサギが神使とされ、撫でウサギの他にも境内の手水鉢などでウサギの像を見られます
下段 右は矛の神社(祭神/経津主命) 第三本宮左に祀られ、矛と楯の二社で本宮を守護する
下段 左は第一本宮の左に祀られる大神宮 伊勢遥拝所 
 上段 五所御前と本宮域をつなぐ門、その先は本宮域につながる
   右は五所御前から石舞台を経て南参道につながります
   下段 本宮域から門を出ると摂末社の連なる五所御前の領域へ
   下段右 住吉鳥居の若宮八幡宮(祭神/誉田別尊、武内宿禰)
   下段左 五所御前のパワースポット
    1800年前に住吉大神鎮座の際に最初に祀られた神聖な場所と云われ
    体力、智力、財力、福力、寿力が授かるといわれ、「五」「大」「力」と書かれた小石を
    見つけ御守として持つと願いが叶うといわれます
    願いが叶えばここで拾った石と身近な石に「五」「大」「力」と書いて倍返しでここに戻す
    慣わし、玉垣の周りに集まっている皆さんはその石を探しています
 早速かみさんも五大力の小石を見つけ、守袋を買い求めお守りに……良くできたシステムです
 若宮八幡宮の先に祀られる「海龍社」
扁額側の表と裏側の双方をお参りするようで賽銭箱が裏表其々に設けられています
 上段左 立聞社
上段右 楠珺社 樹齢1000年を超える楠の大樹を御神木とするお稲荷さん
初穂参りの中心的な神社で拝殿前にそびえる樹齢約800年の夫婦楠には、白蛇が住んでいると云われる

招福猫が神様のお使いとされ毎月お参りに来ると小猫の招福猫を授かる事が出来、これを48体集めると
中猫と交換してもらえます、ここまで4年
中猫二体と子猫48体集めて12年、ここで初めて大猫と交換してもらえる
しかも大猫は右手招きと左手招きの二種があり、両方が揃って大願成就となるそうです
つまりコンプリートするまでには24年を要する
……良くできたシステムです

それとは別に「みのりまいり」と「初辰まいり」二番目のチェックポイントで御祈祷の後に「稲種引換券」を頂きます
祭神 / 宇迦魂命
ご利益 / 商売発達・家内安全
 上段左 招魂社、上段右 左から薄墨社、斯主社、今主社、八所社、新宮社
下段左 后土社 祭神 / 土御祖神、神域全体を守護する神
下段右 五社 祭神 / 大領の祖神・板屋の祖神・狛の祖神・津の祖神・高木の祖神・大宅の祖神・神奴の祖神
右 星宮 祭神 / 国常立命、竃神
左 星宮左の手水舎、ここから左に進むと種貸社方向につながります
 末社の種貸社
「みのりまいり」と「初辰まいり」最初のチェックポイントでこちらで御祈祷を受け「稲種引換券」を頂きます
祭神 / 倉稲魂命
ご利益 / 資金調達・子宝・知恵
下段右 右から海士子社、祭神 / 鵜茅葺会不合尊、  左が兒安社、祭神 / 輿台産霊神
 上段右 志賀神社  祭神 / 底津少童命、中津少童命、表津少童命
下段  摂社 大海神社 祭神 / 豊玉彦命、豊玉姫命
種貸社の左手に位置し、住吉大社が創建される以前からここに鎮座していると伝わる
 一旦五所御前に戻り浅沢社に向かいます

上段 五所御前から南門を出た所に石舞台
 住吉大社の石舞台と四天王寺の石舞台、厳島神社の板舞台は、日本三大石舞台と呼ばれる
 住吉大社の石舞台は1607年豊臣秀頼が奉納したもの(重文)
中段 石舞台から南の門をくぐり参道が続く(振り返って全景を一枚)
下段 門前の狛犬、住吉大社では個性的な狛犬が多数見られます、全てを紹介するにはページが足り
   ないので個別に整理した際に紹介する事にします
 
参道を南に進んだ先の鳥居を一旦出て路地を左方向に進むと右手方向に浅沢社が見えてきます
末社 浅沢社
ご祭神 /  市杵島姫命 
住吉の弁天さんと呼ばれ美容・芸能の女神
「みのりまいり」と「初辰まいり」の第三チェックポイントです
 浅沢社から南の目と鼻の先に大蔵社が鎮座しています
末社 大蔵社
祭神 / 大歳神
「みのりまいり」と「初辰まいり」第四チェックポイントで「稲種引換券」を頂きます
これで引換券は3枚揃います
その引換券は翌月の初辰日に種貸社で籾と交換、楠珺社で籾から稲穂に交換してもらいます
最後に浅歳社で稲穂から御神米に交換し「みのりまいり」はコンプリートとなります
御神米は「御田」で収穫した米で、持ち帰ってご飯に混ぜて食べる事で御利益が得られる
……良くできたシステムです
 上段左 / 市戎大国社、祭神は事代主神、大国主神、ご利益 / 商売繁盛の守護神
下段左 / 御田、御神米はここで作られます  下段右 /  御田の左にある南鳥居
 御田沿いに参道を北に向かいます
上段左 / 南鳥居から参道を進んだ正面の手水舎、手水舎に隣接する祠
下段右 / 舟玉神社 祭神 / 天鳥船命、猿田彦神、船の守護神
 御田沿いに参道を北に向かいます
上段左 / 南鳥居から参道を進んだ正面の手水舎、手水舎に隣接する祠
下段右 / 舟玉神社 祭神 / 天鳥船命、猿田彦神、船の守護神
 上段 反橋(太鼓橋)
         正面神池に架けられた神橋、住吉大社を代表するシンボルかも知れません
   この橋を渡る事が御祓いになるとも言われ、参拝者はこの橋を渡り本殿に向かいます
   慶長年間(1596~1615)に淀君が豊臣秀頼の成長祈願を願い奉納したと云われます
下段 参集殿
 上段 北側参道の鳥居、直進すると反橋に至ります
下段 北鳥居を守護する狛犬
 岡崎形を見なれている眼には温かみがあり、とても新鮮に映ります

住吉大社をざっくりと参拝し見てきましたが、しっかりと陽も傾き帰りの電車の時間もあります、今回はここまでです
境内の大きさ、摂末社の数、燈籠や狛犬など見所が豊富で一度訪れるだけでは語りつくせない魅力のある神社です

住吉大社
鎮座 / 神功皇后摂政11年(西暦211年)
住所 /  大阪府大阪市住吉区住吉2丁目9-89
アクセス /  ​南海本線「住吉大社」下車東へ徒歩5分程


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