『秋葉神社』 

軻具突智社​から大瀬子公園方向へ徒歩1分程進みます
すぐ北側は大瀬子公園、この辺りは「熱田魚市場」があり、室町時代には市が開かれていたと云われます
ここで水揚げされた魚は信長の居城清州城へ運ばれたといわれます
江戸時代になると、大瀬子から木之免にかけてのこの通りには多くの魚問屋が軒を連ね賑わったようです
軻具突智社と同じ区割りの北側角に随分と高く石垣が積まれた一画
その上に鎮座する社が大瀬子町203の『秋葉神社』
大瀬子公園側から見た神社側面
この秋葉神社のすぐ西側に堀川が流れています
右側の社号標には1923年(大正12)と刻まれています
秋葉神社正面全景
この秋葉神社についても詳細は不明です
恐らくは軻具突智社と同時期にここに祀られたものだと思います
歩道沿いに高く積まれた石垣の上に鎮座する神域
急な石段の先に羽団扇の紋が飾られた扉が設けられ、容易に神域を見渡す事は出来ません
扉の前から眺めた狛犬、奉納年度は見る事ができません
狛犬の眼差しは、扉の前に立つ見慣れぬ参拝者をじっと睨んでいるようでもあります
神域には三社が祀られていますが、両脇の二社が何なのか表札もないので分かりません
この狭い範囲に多くの迦具土神が祀られた事は、それだけこの地域が栄えた証なのかも知れません
 大瀬子公園には「熱田魚市場」のあった頃の魚問屋のモニュメントがあります
長い庇を持ち、水揚げされた魚はこの下で卸すための作業場として使われていたようです
こうした問屋が立ち並び人々で賑わっていた様子は、尾張名所図会の「熱田の濱 夕上り 魚市」にも描かれています
当時に対し今は静かな住宅街となり、それを伝えるものは界隈の秋葉神社とこのモニュメントくらいでしょうか
『秋葉神社』
創建 / 不明
祭神 / 迦具土神
住所 / 名古屋市熱田区大瀬子町203
アクセス / 市営地下鉄名城線「伝馬町」下車徒歩で西へ、​軻具突智社経由徒歩15分程

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