「赤見國玉神社」
愛知県一宮市赤見 「赤見國玉神社」
木曽三川公園の帰り道、名岐バイパス「朝日2丁目」交差点の東北角の店舗の東で出会った神社。
バイパスからは店舗の影になり、直接神社の姿を見る事は出来ないけれど、たまたま社頭の前を通りがかり「赤見」と彫られた社号標を見て立ち寄ってみた。
「赤見國玉」見慣れない社名ですが、偶然なのか地名まで赤見である。
「春日山田赤見皇女」、仁賢天皇の皇女である春日山田皇女(山田赤見皇女)をお祀りする。
地名の赤見もそこからきているのかもしれない。
一説には鉄分の多い水を湧出し、酸化すると見た目は良くないが赤水になるけれど営みに利用されていたという。赤見はその赤水からきているともいう。
國玉とは恐らくその土地そのものが人々を慈しむ神とみなした「國魂」からきていると思われます。
尾張名所図解丹羽郡には大赤見村西方にあり本国帳の「従三位赤見國玉天神」と記載があり創建年代などは不明ですが、かなりの古社で室町時代には既に鎮座していたという。
県道171号線から社頭の眺め。
境内は南北に長く、社地の東側の一部に公園があり、東側の道筋に秋葉三尺坊が鎮座する。
少し奥に石の神明鳥居と右に社号標。
参道の先にはニノ鳥居と蕃塀もあるようです。
訪れたのは5/28、参道には終盤を迎えたサツキが彩りを添えていました。
杜は鬱蒼としたものではなく、見上げるような御神木はありません、陽射しや風の通りも良く明るい印象を与える。
ニノ鳥居から見る境内、左に手水舎、正面に高さを控えた蕃塀を構えている。
手水舎
高さを控えた蕃塀の先に拝殿とその奥の幣殿が見通せる。
拝殿左にも社号標が見える。
瓦葺切妻屋根の拝殿は四方吹き抜け、手前で狛犬が守護する。
拝殿正面からの眺め。
厚化粧しない狛犬、好きなタイプです。
一見シンプルに見える拝殿は良く見ていくと手が掛けられている。
妻部分には睨みを利かせた龍や獅子など彫られ、飾りこそないが斗栱などしっかり作られている。
参拝
拝殿は全面格子天井。
拝殿左は招魂社、地元から出征し亡くなられた方々が鎮まる。
幣殿全景
切妻平入のコンクリート製で格子の入ったガラスの引き戸が4面に付けられている。
大きな自然石を組み上げその上にコンクリートの壁で囲われた本殿域が広がります。
手前には石灯籠と自然石の台座の上に小振りながら味のある狛犬が守護している。
本殿域後方から伽藍全体の眺め。
本殿は神明造で6本の鰹木が施され、千木は内削ぎ、俗に言われる女神を祀るパターンになっている。
それにしてもこの石組に使われている岩は、どれも立派なものが使われ贅沢なものです。
拝殿後方から境内の眺め。
二ノ鳥居から一ノ鳥居方向を眺める、正面の通りは県道171号線。
左はニノ鳥居1900年(明治33)健之、右上の蕃塀は1915年(大正4)、右下の石灯籠の竿には天玉宮とある。
社地東側の通りから境内の眺め、ここに脇参道があり道路沿いに社号標と秋葉三尺坊が鎮座しています。
「村社 赤見國玉神社」の社号標と右奥の社が秋葉三尺坊。
東向きに鎮座する秋葉三尺坊。
創建等詳細は不明、本殿は板宮造り。
右には歌碑があるが調べきれませんでした。
赤見國玉神社
創建 / 不明
祭神 / 春日山田皇女(山田赤見皇女)
境内社 / 招魂社、秋葉三尺坊
所在地 / 愛知県一宮市赤見3-1-25
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