「若宮八幡社」


「鹿島稲荷神社」から国道1号線を天白川方向へ、大慶橋北交差点で右に進むと左側に杜が見えてきます。ここまで約10分程で元鳴尾の「若宮八幡社」到着です。
所在地で言えば南区元鳴尾町になります。

社地西側の通りには市バス「大慶橋」のバス停があり、降車すると目の前が境内。
社頭は写真のバス停で降り、右に進み左に続く細い路地を入って行くと鳥居が見えてきます。

若宮八幡社には参拝駐車場はなく、鳥居までは幅員の狭い路地の先となり、車が邪魔になるかもしれません。

路地を少し進むと左手に玉垣が現れ境内が広がり、手水舎の先に社殿が見えてきます。

右手に若宮八幡社の社標、右手に細い路地が参道に真っすぐに続いています。
参道は社殿に対し右にずれている?

いや〃社標の右に更に路地が奥へ伸び、その先に鳥居が見えてきます、そちらから境内に。
鳥居前の路地も写真のように狭いので、社頭までは車では辿り着けません。
先程から見えている重厚な壁は、真宗大谷派の寺院「西来寺」のもので、ぐるっと周囲を囲っています。

鳥居から続く参道の正面が社殿。

切妻の妻入り拝殿と狛犬。

マニキュアまで施され、随分とお洒落で可愛い小ぶりな狛犬。

社殿全景。

社殿右の境内には正面に二社、右手に一社祀られている。

境内の右が社務所の様ですが扉は閉ざされていました。

拝殿から本殿方向の眺め、「若宮八幡社」の額が掲げられている。
本殿は高縁付きで脇障子が付く、立派な本殿です。
こちらの神社、由緒書は享保年間(1716年~36)創建や宝暦年間(1751年~64)と定かではありません。
いずれにせよ、江戸中期から続く由緒ある神社である事は確かだ。
祭神は若宮八幡社とあるように、八幡神の応神天皇の皇子の仁徳天皇(大鷦鷯尊)を祀る。

現在元鳴尾と呼ばれるこの地域、明治の頃は鳴尾村で元鳴尾はそこから来ているのかもしれないが、さらに遡れば牛毛荒井村で、それ以前は牛毛、荒井と別々の村で若宮八幡社は荒井村に鎮座する。
先に掲載した同じ元鳴尾の牛毛神社は正に牛毛村の鎮守でどちらも塩田から新田開発により発展した。

若宮八幡社の鎮座する星崎周辺は創建時期から更に遡った慶長(1596年~1615年)の頃、牛毛、荒井、南野、本地、笠寺、戸部、山崎を星崎七か村として記され、当時から星崎の名は定着していたようです。
その星崎の星は・・・話がどんどん脱線していく、戻ろう。

本殿を右側面から眺める、綺麗な曲線を描く流造で、手前に二社が並ぶ。

本殿寄りが多度社。

その右が秋葉神社。

招魂社。
一社のみ社殿方向を向いて祀られている。

本殿左の一社は鳴尾社。
招魂社を除き、これら三社は1877年(明治10)に近隣から境内に移されてきたという。


境内から鳥居方向の眺め、狛犬の視線の先は西来寺。

社殿左方向から境内全景、境内は綺麗に管理され、楠の杜は鬱蒼としたものではなく明るい印象を受ける。

2021/09/11
若宮八幡社(元鳴尾)
創建 / 不明
祭神 / 大鷦鷯尊 
所在地 /  名古屋市南区元鳴尾町432
関連記事 / ​鹿島稲荷社​、 ​牛毛神社
鹿島稲荷社から徒歩ルート /   ​国道1号線を天白川方向の大慶橋北交差点で右へ、10分
公共交通機関アクセス /  名鉄名古屋本線​「本星﨑」駅から南へ徒歩約15分

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