『甚目寺』 尾張四観音
愛知県あま市『甚目寺』尾張四観音の一つ
仏教が伝来した538年(宣化3)から僅か60年後の597年(推古5)のこと
甚目龍麿(はだめたつまろ)という漁師が魚網に掛かった聖観音像を安置し堂を建てたのが始まりされ
法隆寺、四天王寺に次ぐ我国有数の古刹とされる
古い町並みの名残が残り旧津島街道の香りが漂う、甚目寺はその街道沿いに鎮座する
何度か参拝やウォーキングで訪れながら今まで写真に収めていなかった
2017/12/18今回再訪する事にした
南大門前の歩道に残されている道標随分斜めってしまっているが甚目寺、右つしまみちと彫られている
門の右側に駐車場があり若干数駐車できます
南大門全景
1196年(建久7)の建築 【国指定重要文化財】
源頼朝の命により梶原景時が再建と伝えられる、木造建築としてはあま市最古のもの
南大門前から歴史を感じる扁額を仰ぎ見る
そろそろ手をかけたいものです
運慶作と言われる仁王像
この地出身の武将、福島正則により1597年(慶長2)寄進されたとされている
金網越しですが、力強さが伝わってくる仁王像
駐車場から見る南大門全景
南大門から境内、左側の手水舎は蛙の口から水が絶え間なく注がれます
境内全景・・・・・広くて入りきらないです
境内右の鐘楼、梵鐘は鎌倉時代に作られたと云われる
銘を求め一回りするも痕跡を見つける事は出来なかった
三重塔 【国指定重要文化財】
境内左でひと際目を引く瓦葺の塔
高さ28メートル、三重塔としては日本有数の高さを誇る
名古屋の両替商吉田半十郎政次が1623年(寛永4)に寄進
木造愛染明王坐像は102㎝で鎌倉時代に作られた寄木造
腹部に空洞があり高さ6㎝の小像が納められている
本尊 / 愛染明王(縁結びと聞こえに御利益)
冬の青空に相輪がそびえる
塔の左(写真右)は秋葉三尺大権現とその左の馬頭観世音菩薩
塔の右にある弘法堂と明王堂
中々前に進めません・・・・・
次は六角堂です
内部には千体地蔵菩薩が祀られ、壁面にも小さな菩薩像が並べられています
子供の育成を加護、学業成就、健康に御利益があると云われます
六角堂の東にある十王堂
死後の世界を現す10人裁判官が祀られるていて、それぞれの仏像は室町時代に作られ
中国の仏の呼び名になっているそうです
中央に祀られている左が閻魔王、右は地蔵菩薩
十王堂の右に不動堂があるのですが・・・・・撮り忘れました
十王堂左、東門の左の手水舎と手水鉢
東門【国指定重要文化財】
1634年(寛永11)に建てられた銅葺屋根の門
手水舎横には境内社が纏められています
釈迦堂
釈迦如来の右に薬師如来、左におそそ様が祀られる
おそそ様は女性の肌荒れ、赤ちゃんのあざの平癒に御利益があると云われます
釈迦堂の右側には四国八十八ヶ所霊場があります
甚目寺は東海三十六不動尊霊場第五番札所/尾張三十三観音第十六番札所にもあたります
甚目寺観音と隣接する漆辺神社の境内社なのか良くわからないが
本堂の左側に弁財天と白山大権現が祀られている
漆辺神社は元は甚目寺観音の鎮守社でしたが明治の神仏分離で境内が分けられた
境が良くわからない
ようやく本堂へ
鳳凰山の扁額の下、ようやく参拝です
甚目寺観音
創建 / 597年(伝推古天皇5)
宗派 / 真言宗智山派
本尊 / 聖観音
甚目寺は幾度となく地震、火災に遭い、都度再建されてきた、現在の本堂は1992年に再建されたもの
そのためか瓦にしても金の破風飾りや朱の色も鮮やかです
南大門から左に進むと山門の先、法花院(ほっけいん)へと続く
本尊 / 聖観世音菩薩
出世幸福の御利益があるとの事
新しく立派な建物ですね
甚目寺観音駐車場脇や境内には伽藍配置と参拝順路が記された案内板が至る所にあり
初めて訪れる参拝客にはありがたいものです
12月のこの時期に案内板の周辺に桜が咲き誇っていました
訪れた甲斐がありました
住所 / 愛知県あま市甚目寺東門前24番地
℡ / 052-442-3076
アクセス / 名鉄津島線甚目寺駅下車 徒歩10分
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