大高城下の辻で氏子を見守る 『辻の秋葉社』

緑区大高町斎山
この辺りを巡る方も多く、当日はボランティアガイドによるツアーと酒蔵開きもあり
普段静かな街並みに多くの観光客が押し寄せ、
住民のみならず、加具土命もビックリしているのでは
 県道59号線から南に入り橋を渡った突き当りを左に曲がります
最初の三叉路の角が「辻の秋葉社」です
大きな御神木が目印になります
大高で古くから続く酒蔵もあり、昔の街並みの面影が残る趣のある地域です
鳴海から伸びた常滑街道はこの辺りから知多方面と師崎街道に分かれていきます
ここから南の高台には大高城があり、当時は城下町として賑わった事でしょう
「辻の秋葉社」の辻は町名とかではなく、人が往来する交わる所にある秋葉社と言う事です
 城下には人が集まり住居が建つ、防火の神を祀る必要性が生まれ
ここに「秋葉社」が創建されることになったのでしょう
時代は変わった現在でも、狭い道が続く住宅街
火災は他人事では済まない場所
道路脇に秋葉神社の手水舎と手水鉢が置かれ、今も参拝者が訪れています
 辻の秋葉社全景
周囲を瓦葺の透塀に囲われ、神域に一本の大きな御神木
その下には小さな社が祀られています
小さな社ですが、木肌の色と瓦から温もりの様なものを感じさせてくれます
 秋葉社の右に史跡散策路の案内板と当社の解説板が掲げられています
解説板には
「古来このあたりを「辻」と呼び、大高の中心でした。
道路は昔の大高城下町そのままのカギ形になっています。
江戸時代半ばには、市が開かれ賑わった場所です。
幕府の命令を知らせる「高札場」もここに設けられ、
「キリシタン禁制」の高札が掲げられていました。
明治時代になって、大高最初の役場、郵便局、学校もこのあたりに設けられました。
この秋葉社は18世紀後半から19世紀初めころ創建されたもので祭神は火之迦具土神です。
大高は火災が多かったことから火伏せの神として信仰されており、
今でも決まった日に祭事が行われています。
手洗いの石には、くぼみが多数見られます。
これは「盃状穴」といい村人が願掛けに石で衝いたのではないかと言われています。」
大高歴史の会により地元の歴史が語り継がれています
 透塀に囲まれた境内の社
手前に燈籠があるようですが、残念ながら境内には入れません、いつ頃奉納されたのか見る事は出来ませんでした
創建が「18世紀後半から19世紀初め」と云われていますが
土台で使われている石からも時の流れを感じる事が出来ます
古い城下町、細い路地の片隅で氏子を見守っています
2019/02/24

辻の秋葉社
創建 / 1800年頃
祭神 / 加具土命
住所 / 名古屋市緑区大高町高見34
アクセス / ​JR東海道線「大高」下車徒歩10分程​    

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