『阿弥陀ヶ滝』

空に漂うもこ〃した雲から形も随分様変わりして鰯雲が見られるようになり
風もすっかり秋を感じるようになってきた
かみさんのリクエストもあり岐阜県の白鳥まで出かけてきました
目的は阿弥陀ヶ滝と茶屋のランチ、けいちゃん纏め買い、コストコによって帰るというかみさんのプランです
名古屋を8:00に出て、下道で国道156号線をひた走る事2時間30程
白鳥町の「道の駅清流の里しろとり」到着が11:30
道の駅後方を流れる長良川の堤から下流の眺め
先ほど渡ってきた奥美濃大橋と国道158号線の高架、その下を清流長良川が流れる

若い頃はスキーや登山、ソロキャンプの渓流釣りに頻繁に訪れ、この風景は見慣れたものだけど当時はこの巨大な高架はなかった
国道沿いの街並みは懐かしい昔の面影が残り、流れには終盤を迎えた鮎を狙い釣り人で賑わっていました
道の駅からしばらく北上し長良川鉄道の「白山長滝駅」
長良川鉄道の滅多に鳴らない踏切が鳴った
長瀧白山神社に車を停め、無人駅に入る「ながら1号」を撮ってみた
青い空に緑の山々、無人駅と赤い車両、長閑そのもの
いつか乗って見たいものです
「白山中宮長龍寺」「長瀧白山神社」
「白山長滝駅」の前に鎮座する神仏習合の名残りを留める寺
霊峰白山を間近に聳え、美濃国側の中心となっていた
往時には七堂伽藍を持つ一大寺院だった、現在は衰退し坊跡の看板から当時を知る事が出来ます
現在は長滝白山神社が祭礼などメディアに取り上げられ知名度が高い、幾度も火災に遭いながらも復興し
今も地元から厚く崇拝されている神社です
長良川沿いに国道158号線を遡り、昔の石徹白スキー場方向に続く県道314号線に入り高度を上げていきます
下を流れる前谷川、山郷の稲も黄金色に輝き刈り入れの時期が近づいています
 やがて道は二手に分かれ、阿弥陀ヶ滝はここから左へ進みます
運が悪いとここまで戻り、右手の駐車場に停める事になります
ハイシーズンでもないので進んで見ました
軽にはつらい上り坂を5分程登ると写真の様に茶屋が見えて来ます
車はここまで、トイレもここで最後です
ここはなぜ混むのか?
流しそうめん発祥の地とされる「あみだが滝山荘」を目指し訪れる方が多い
他府県からも訪れる程知られているようです、なので少ない駐車場はすぐに一杯となります
目指す阿弥陀ヶ滝はここから徒歩で10分程登る事になります
沢沿いに滝に続く入口があります
入口に付けられた看板「平坦で登りやすい」そうです
直ぐに自然石を組み上げた手水鉢、絶える事のない清水で清め先に進みます
「平坦で登りやすい?」路です
 やがて右手に阿弥陀堂が見えて来ます
ここで阿弥陀様に拝んでいきます
奈良時代初め、霊峰白山を開山した泰澄(たいちょう)は、女神の御告げで、この霊泉を長滝と名付け、霊場の一つとした
天文年間(1532~1555)、白山中宮長滝寺の僧侶道雅(どうが)はこの滝壺で護摩修行をしたところ、こつぜんと阿弥陀如来が現れた云われ、それ以来阿弥陀ヶ滝と呼ばれるようになったそうです
古来より白山登拝者が身を清めた滝で、葛飾北斎が「諸国滝巡り」の8図にも「木曽路の奥 阿弥陀ヶ滝」とし描いています
  
この右手の山裾には「虹を吐いて夏よせつけず滝の音」と刻まれた句碑と五陵滝?があります
阿弥陀ヶ滝の案内板と熊出没注意
以前の白山山系は猿の印象が強かった、当時から熊もいた訳だけど10年近く徘徊して1度しかお目に掛らなかった
今や熊だけではなく、かもしか、いのしし、長い物・・・・・何がいても当然おかしくない
お互いに合いたくない?はずです
身近な場所でもクマ避けスプレーや鈴はお守りのつもりで持っているといいのかも知れない
阿弥陀堂から先に進むと、岩壁から流れ落ちる滝が見えて来ます
白山山系から湧き出た湧水が集まり、一本の沢となり岩壁から流れ落ちる、その落差は60㍍と云われ
「日本の滝100選」、「岐阜の名水50選」に選ばれているようです
纏まって流れ落ちる水も、やがてミストの様になり滝行には絶好なのかも知れません
岩肌の苔も緑が鮮やかす、眼にもいいスポット

滝壺の左脇を良く見ると、不動明王がこちらを睨んでいます
滝を中心に180度が岩壁で至る所から地下水が湧き出ています
右手の岩壁にはポッカリと空洞ができています
水のカーテンをくぐり内部に入ると、中には阿弥陀如来はじめ複数の石像が祀られています
そこから左に小道があり、滝裏までつながっていますが足元は苔が生し行かない方が賢明
明王の姿も随分と近くに見えてきます
滝口
上流は行ったことが無いので分かりませんが、水量はさほどではないようです
緑に包まれた薄暗い滝と、空の青さが印象的
 滝のしぶきを浴びながら佇む明王像

風向きにもよりますが、滝壺付近は何処にいてもそこそこ濡れます
滝壺の明王を拝んで下流に戻る事にします
帰り道は滝の左に下り専用の道があるのでそちらから下って行きます
途中、沢の対岸から先程の阿弥陀堂を見下ろす事が出来、堂の右の句碑と五陵滝が一望できます
道はやがて二手に分かれ、右手に行くと「元祖流しそうめん」に続き、左に進むと登り口に戻ります
自然あふれる空間に赤提灯とパトランプが妙に合わないような
真夏ならともかくそうめんはスルーしました
入口の茶屋
郡上野菜とタイごはん」のお店「Thaicafe Tharat」で遅めの昼食
そもそもかみさんが滝に行きたかった最大の動機は、ここのグリーンカレーが食べたかったから
阿弥陀ヶ滝の袂で夏季限定で営業しているタイカフェで、本格的なタイごはんと地元の野菜が食べられるお店、今年の営業も今月いっぱいで終わりのようです
かみさんが楽しみにしていた「グリーンカレー」はなく、「ガパオライスプレート」のみでしたが、スパイシーで美味しい、何より野菜がフレッシュで良かった
ボリュームのあるプレートは、にんにくの入ったナンプラーで味変を楽しみながら完食

ほぼ〃元祖流しそうめんに人が流れていきますが、こちらもなかなかのものです
個人的に流しそうめんもそそられますが、ぐるぐる周回するのは若干抵抗ありかな

さてとお腹も満足したので、来た道を戻りバロー白鳥店によって「いちまのけーちゃん」を纏め買いです
以前は釣りやキャンプのついでに荘川まで買い求めていましたが、ここバロー白鳥店でも手に入る事をかみさんが見つけ峠を超えずに買う事が出来ました
いちまのけーちゃん​は荘川の名産で、荘川の民宿に泊まると必ず出てくる我家のお気に入りです
けーちゃんの買い物も済ませ、高速に乗って最終目的地の岐阜羽島のコストコに向かいます

名神の名古屋方向の合流は相変わらず、無秩序に流れが滞っています
それに反し大阪方向はガラガラです
諦めの悪い人はいるもので、分岐直前から東方向に割り込む者もいて大阪方向のスムーズな合流の妨げになっています、皆さん並んでいるのに

岐阜羽島方向へは至って順調に到着、かみさん「予定より早いのでコストコへ行く前に近くの寺に寄っていこう」との事

やってきたのは曹洞宗真如山大雲院本覚寺
名鉄竹鼻線沿いの小さなお寺、本堂の天井に描かれた「雲龍の絵天井」は岐阜県の重要文化財に指定されています

天井板一杯に鏡が描かれ、そこを埋め尽くすように極彩色の雲龍が描かれています
1850年(嘉永3)に描かれた天井絵は濃尾地震で本堂が倒壊したものの、1914年(大正4)に原画をもとに修復され今に至ります
薄暗い本堂の天井から訪れる者を睨んでいます
おやじが「天井絵が見たい」とずっと言っていたので探してくれた様です
ありがたや〃

それではコストコに行きましょう
という事で5分程で岐阜羽島のコストコ到着、店内は常滑と比較して若干小さい感じです
レイアウトは常滑に慣れていると多少勝手の違いを感じます
ひと回りして、サーモン、マンゴー、ピザ、4本でお買得のワイン、チーズを買い求める
いつ来ても果たしてお得なのだろうか?と思う、単価にしても安いのだろうがパッケージの大きさは・・・・・
マンゴーがごろごろ入って1,000円やワイン4本などはおやじの感覚でも安いと思います
かみさん曰く「コストコはレジャー」だそうな

羽島のコストコを見て回り、目的のものを買い求めて帰路に付く
・・・・・とその前にコストコでガソリン満タンにしておこう
軽じゃありがたみは無いけれどガソリンが安いのはおやじでも分かるぞ
目一杯注ぎ込んで帰路に着く、高速の渋滞は気持ちも穏やかではいられない
下道で名古屋に向かう事にしました、到着予定時間は高速利用と10分しか変わらないようです
2019/09/20

「白山中宮長龍寺」「長瀧白山神社」
住所 / ​岐阜県郡上市白鳥町長滝

阿弥陀ヶ滝、Thaicafe Tharat
住所 / ​岐阜県郡上市白鳥町前谷

本覚寺
住所 / ​岐阜県羽島市竹鼻町2434-1

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