旧東海道『笠寺一里塚』

東海道笠寺一里塚
名鉄名古屋本線本笠寺駅から​笠寺観音​の山門を左に見ながら、旧東海道を東へ15分程歩いて行きます
道は緩やかに下りとなります 
街道の面影が残る道の先に、見事な枝振りの1本の大木が見えて来ます
左が今歩いて来た笠寺観音方向、右手は笠寺公園方向へ続く交差点の角に先ほどの大木が聳えています
街並みの中に聳える1本の大木はとても存在感があります
旧東海道の目印となっていた笠寺一里塚です
小高く盛られた塚の上を覆う様に根が張っています
この大木の正体はエノキ、随分遠くからでも見えるはずです
一里塚の前の解説板、このエノキの役割が記されています
江戸日本橋を起点に京まで続く東海道の約4㌔(1里)毎にこうした塚が作られ、旅人の目印となる木が植えられたそうです、その数124、ここは88里の一里塚になります
当初は路を隔てた南側にも塚があり、そこにはムクの木が植えられ、その二つの塚が一つの一里塚として対をなし、大正の頃までは残っていたようです
南側が無くなったきっかけは分かりませんが、市内に残るものとして笠寺一里塚だけの様です

県内では残存する一里塚は、愛知県豊橋市東細谷(71里)、愛知県岡崎市大平町大平(80里)、愛知県知立市来迎寺町(84里)、愛知県豊明市阿野町(86里)と笠寺一里塚の5ヶ所
 空を覆い尽くす様に伸びる枝は、支柱で支えなければ樹形を保てない程の枝振りです
 この榎は都市景観保存樹に指定され、根は塚を鷲摑みするかの如く大きく張っています
自然の力強さが伝わってきます
一里塚から笠寺観音のある西側の眺め
多宝塔の屋根と宝珠が辛うじて確認できます、一里塚の榎や特徴のある建物は、旅人の重要な道標
マンションや住宅が建ち、景観は変わっていきますが、今でもこの一里塚は目立つ存在です
一里塚から北の見晴台考古資料館のある笠寺公園方向の眺め、この高低差が笠寺の台地を示しています

ここまで下って来たので帰り路は登らずに・・・・・携帯に聞いてみよう
便利になったものです

2019/07/25
旧東海道笠寺一里塚
住所 / 名古屋市南区白雲町
アクセス / ​名鉄名古屋本線「本笠寺」駅から東へ徒歩15分

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