『内天神社』 熱田神宮末社
熱田神宮末社『内天神社』
熱田神宮の広い境内の東側に位置し、前回掲載した六末社(下の赤丸部分)の北隣に鎮座します。六末社が神明造りの建売分譲住宅と形容するなら、内天神社はお隣の敷地に建つ個性的な注文住宅のような神社かもしれない。
玉垣で四方を囲われ、立派な門が西側に設けられています。
こちらの内天神社は以前掲載した楠御前社同様、社殿というものはありません。
門には「内天神社」と社名札は掲げられているものの、神域の中に社殿は建っていません。
余りに急速な宅地化で、取り敢えず自分の土地だけは囲っておいて後で考えればいいか・・・・・的な。
冗談はさておき、内天神社と云われるからには外もあるのか? となります。
これは以前『菅原社』で記したように、外天神は学問の神さま菅原道真をお祀りする『菅原社』が外にあたります。
ここ内天神の御祭神は、大国主命の国造りのパートナー少彦名命とされ、医療の神、醸造の神、温泉の神等として知られる頭のいい神さま。大きな大国主命に対し、少彦名命は小さな神様で一寸法師の原形とも云われます。
医療の神、少彦名命を天神さまとしてお祀りしているけれど、絵馬などはなく、神域には神木があるのみ、なぜだか賽銭箱もありません。
社殿を持たない理由も分かりませんが、小さな神様だけに人の目では捉えられない社殿があるやもしれない。
分からないと云えば、公式HPでこの「内天神社」について解説は記されていません。
外天神が1529年頃に描かれた享禄の古図に記されていた事から、内天神社も当然ながら鎮座していたことになります。
少彦名の様に頭脳明晰ではない者には「内天神社」分からないことだらけです。
熱田神宮末社 内天神社
祭神 / 少彦名命
住所 / 名古屋市熱田区神宮1-1-1
公共交通機関アクセス / 市営地下鉄名城線「伝馬町」駅下車徒歩10分程
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