『大幸田神社』
熱田神宮末社 『大幸田神社』
熱田神宮境内の東側(上の赤丸部分)に位置し、前回掲載した内天神社の参道を挟んですぐ北隣に鎮座します。
南を向いて鎮座する大幸田神社、こちらの神社も戦災により被災し1955年(昭和30)に再建されたもの。
外観は熱田神宮境内末社に共通の銅葺屋根の神明造りで、内削ぎの千木と4本の鰹木、周囲を高い玉垣が囲うものです。
後方に見える土壁は信長塀。
大幸田神社(おおさきだじんじゃ)
祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)を祀ります。
宇迦は五穀の神、食物を掌る農耕神、そのことは「大」きな「幸」を「田」にもたらす、社名にもあらわれています。
農耕を生業とする農民にとっては身近な神さまとして崇められています。
長い歴史を持つ熱田神宮、古来より神事が受け継がれてきます、その中で大幸田神社に執り行われる神事が幾つかあります。
大幸田神社 1月7日の世様神事(よだめししんじ)
大幸田神社の神前に据え、神職により斎甕(いみがめ)の封を解き、神水の減水量を計り、その年の雨量の多小、干ばつの有無を占う農業神事で、これによりその年の農作物の豊凶を占うもの。
1月11日の踏歌神事(とうかしんじ)
舞と歌曲により大地の精霊を鎮め、除厄と招福を祈る神事。
1月12日の封水世様神事(ふうすいよだめししんじ)
世様神事で神水の減水量を計った斎甕を神楽殿(かぐらでん)に据え、毎年同量の清水を計り入れ甕の封を閉じ、翌年の世様神事まで東宝殿床下に納められるそうです。
(上3枚の画像は熱田神宮HPから引用加工)
豊かな自然と共にあり、人知を超えた自然を神さまと崇め、ある時は怒りを鎮め、ある時は感謝であったりする。近頃の季節感のなさ、流行病も自然への畏敬の念を忘れかけてきた警鐘?とも思えたりもします。
これが警鐘から怒りにならないように、参拝のたびにお願いする無信心な自分がいる。
熱田神宮末社 『大幸田神社』
創建 / 不明
祭神 / 宇迦之御魂神
住所 / 名古屋市熱田区神宮1-1-1
公共交通機関アクセス / 市営地下鉄名城線「伝馬町」駅下車徒歩10分程
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