越中國、加賀国、能登国一ノ宮参拝

 何も変わらない宣言解除を受け3/23~24先送りしてきた、越中、能登、加賀の一之宮を巡ってきました。

名古屋発6:00高速に乗り東海北陸自動車道で一気に北上、南砺市を目指します。
今回も一泊二日の車中泊、装備もあれから追加、ナビ付TVが加わり、電気ケトル・電気敷布団、それと相変わらず敷布団は外せない。・・・・・避難民か?
そうだ、人の密集する街から避難と捉えてもいいのかも知れない。

ひるがの高原SAのコンビニで調達した朝食、大日ヶ岳を眺めながら屋外で食べる。
周囲はまだまたフキノトウの時期だ、日陰には大量雪が残る。
朝食を済ませ再び高速を福光ICに向けひた走る。

名古屋から約4時間で最初の目的地「越中國一宮 高瀬神社」到着。
ここまで山ばかりだった景観が開け、広大な田畑が海のように広がる砺波平野が現れる。
その海の中に小島のように見える杜が高瀬神社。
雪が残る山々を背景に鎮座する。
創建の年代は不明で、北陸平定を終えた大己貴命が出雲へ戻る時に、国魂神として自身の御魂をここに鎮めたのが始まりと伝えられ。
越中國一宮の一つ・・・・・ひとつ?
何と云うのかこの國には一之宮が複数ある、射水神社、気多神社、高瀬神社、雄山神社と一之宮の御朱印を集めるかみさんには納得できないものがあるようです。二宮・三宮ではいかんのかい。
雄山はともかく残りの三つの越中國一之宮は巡る予定。
「越中國一宮 高瀬神社」
創建 / 不明(伝)景行天皇年間 
主祭神 / 大己貴命  
住所 / 富山県南砺市高瀬291
これから桜も咲き、田植えも終わるとまた表情も変わる、今回巡った中では周囲の景観に佇む姿が一番印象に残る神社。

さてお腹も空いた、車にはコストコ射水倉庫店でガソリン補給、身近な店の混雑状況と比較するとなんとも長閑だ、殺気立ったものはない。大食いの愛車にはコストコのガソリン価格が安いのは有難い。
車は燃料腹一杯、次は人の番、かみさん希望の「麺屋いろは」で富山ブラックラーメンを食す。
さぞかし醤油辛いと思いきや、意外にそれほどでもない魚介系の出汁、チャーシューもトロトロで麺は多少太くスープがよく絡む。おいしいですが最後の方は多少魚醤の辛さが気になる。
写真はランチセット、ひたすら炭水化物だ。

次の一之宮は高岡古城公園に鎮座する「越中國一之宮射水神社」を目指す。
高岡古城公園は加賀藩初代藩主の前田利長公が築いた高岡城の城址を明治時代より公園として開放したもので、富山県指定史跡、国指定史跡に指定されています。
その中心の本丸広場に鎮座する射水神社は四季を通じて地元にのみならず多くの方が参拝に訪れる。
射水神社は、霊山である二上山そのものを祀る社であったと云われ、古記録に当社のご祭神は「二上神」と記されているそうだ。
神仏混淆が主流だった江戸時代までは、「二上山大権現」として崇敬され、その後、明治の神仏分離令を受け、二上神は瓊瓊杵尊として祀られるようになりました。
公園には護国神社や築城時の石垣も一部残り、今は膨らむ程度の桜の蕾も一斉に開いた時には見応えがある。
「越中國一之宮射水神社」
創建 / 不明
主祭神 / 瓊瓊杵尊
住所 / 富山県高岡市古城1番1号

公園内の護国神社を左に見て南の城下街を5分程歩いていきます。

やがて左手に大きな大仏が現れます。
高岡大仏
高さ約16メートルの阿弥陀如来坐像で、日本三大佛に数えられ幾度も造立され、現在の物は1933年(昭和8)の造立されたもの。
1221年源義勝によって約4.8mの木造大仏が二上山の麓に建立され事から始まり、与謝野晶子が高岡を訪れた際に、「鎌倉大仏より一段と美男」と評したとも伝わり、端正な顔立ちの大仏さまです。
「高岡大仏」
住所 / 富山県高岡市大手町11-29

曹洞宗高岡山瑞龍寺
加賀藩2代藩主前田利長公の菩提をとむらうため三代藩主利常によって建立された寺。
伽藍の多くが国宝に指定され、手前の山門もその一つ。
こちらへは麒麟茶屋の「麒麟焼き」が目的で寺は拝観せず、山門から境内を眺めてきました。

曹洞宗高岡山瑞龍寺
創建 / 1614年(慶長19) 
本尊 / 釈迦如来 
住所 / 富山県高岡市関本町35

まだ二社参拝する予定なので時間の都合で見送りましたが、余裕があれば見ておきたい寺です。

越中國一之宮 氣多神社
地名に「一宮」と言う銘号が入るように、伏木はその昔国府や国分寺が存在した越中国の中心だった。
神社境内にも越中国総社跡の伝承地とする解説板が建つ。
一宮を称する4社の一つ。
気田神社一ノ鳥居付近の「気田神社の清泉」は地元の方が汲みに来るほどのもののようです。
龍口の右の看板がとても気になる、コロナ禍で参拝客は減り境内は彼らの生活圏になったか。

「越中國一之宮 氣多神社」
創建 / 757年(天平宝字元年)
祭神 / 大己貴命、奴奈加波比売命
住所 / 富山県高岡市伏木一宮1-10


義経社
道の駅「雨晴」の前の海岸線の岩山に鎮座する神社。
源義経が奥州へ落ち延びる際、にわか雨に見舞われ、この岩の下で待ったという。
地名「雨晴」の由来となっています。
岩の下は波で侵食された岩が柱のように残り、それ以外は広間のようになっいて、雨をやり過ごし晴れを待つにはいい空間が出来ている。この岩の頂に鎮座するのが義経社。
鳥居を構え岩の頂に続く急な石段が付いている。
この一帯の海岸は雨晴海岸と呼ばれ、岩礁が多く白砂青松の景勝の地で、万葉集に「渋谿(しぶたに)」と詠まれ、日本の渚百選の一つでもある。「おくのほそ道の風景地」「有磯海」として名勝に挙げられている。
沖の小島は「女岩」と呼ばれ、周囲の小さな岩は母に連れそう子供のように見えることからこのように呼ばれるようです。天候が良ければ女岩と富山湾の先に立山連峰を望むことができる。
手前の線路はJR氷見線で、国道415号線脇の道の駅からだと海岸線を走る電車に踏み切りと義経岩、女岩の先に夕陽に赤く染まる立山連峰の絶景が見られるチャンスもある。

ここは人の出入りや行き交う車も多く車中泊には適さないかもしれない。
「道の駅雨春」
住所 /    富山県高岡市太田24番地74

道の駅 氷見
今夜の宿泊地到着、この道の駅はすぐ近くにスーパー銭湯「総湯」や老舗の酒蔵「高澤酒造場」もあり、何より日立山連峰から上る朝陽が美しく見える場所。
しかも無料の足湯もあるので云うことなし。
ビール片手に車中を宴会兼宿泊モードに切り替え、散策がてら酒蔵に出向き土産用の酒を買い求める。
コロナの影響から試飲は当然なく、満を持して歩いてきても寂しい限り。

二日目も快晴、いつものように日の出前から目が覚める。
富山湾の先の立山連峰が赤く染まり、ご来光を眺める、早起きのご褒美です。
手前の小島は氷見港に浮かぶ唐島。


朝食は魚市場食堂
氷見魚市場の2階にある食堂で入口は分かりにくく、朝6:30から営業のはずなのだが「やってるよ」の看板も出ていない。扉を開け二階に通じる階段を上ると食堂。
鮮度が売りの店として評判の店。
朝っぱら海鮮丼、かみさんはやわゃわ盛、おやじはイワシ定食が朝食。氷見と云えばブリでしょうが時期は過ぎているのでブリ押しのメニューは避けてみた。
これにもれなく漁師汁が付いてくるのでボリューム満点、食べきれない。
イワシは鮮度も良く、久しぶりにおいしいイワシの刺身を食べた気がする。
漁師汁はとてもおいしかったが、身は食べる気がしなかった、ブリの骨は避けて通れないにしても、鱗が皮に着いた状態というのはいただけない。せっかくの味も鱗が口に入る食感で一気に食べる気を失う。
これは「つくねと汁」を味わうものと割り切った方がいい。
決して安くはないけれど、下手な観光客目当ての店よりは鮮度もよく、漁港独特の香りと商売気のない入口さえ受け入れればお勧めできる。
「魚市場食堂」
住所 /   富山県氷見市比美町435
さあここから二日目が始まる、今日は能登國一宮と加賀國一之宮を参拝します。

能登國一之宮氣多大社
石川県羽咋市寺家町にある神社で日本海の海岸に一ノ鳥居を構え、そこから陸に向かい真っすぐに参道が続く。
上の写真はニノ鳥居横の駐車場から海岸方向の眺め、遥か先に一ノ鳥居が見える、あそこまでは行ってられない。中段がニノ鳥居から境内の眺め。
下段、手水鉢に生けられた花々、遠くから訪れ、清めが出来ないご時世にこうした心遣いはありがたい。

社伝によれば、第8代孝元天皇の御代に祭神の大己貴命が出雲から多くの神を率いて来降し、化鳥・大蛇を退治して海路を開いたという。
創建 /     (伝)第8代孝元天皇の御代、または第10代崇神天皇年間とも
主祭神 / 大己貴命
住所 / 石川県羽咋市寺家町ク1
ここから次は千里浜なぎさドライブウェイ沿いに加賀國一之宮に向かいます。

道の駅「のと千里浜」
海岸沿いの綺麗な施設、足湯やEVパークなどあり、毘沙門天の砂像が出迎えてくれる。
この辺りはイノシシ推しなのか。
道の駅「のと千里浜」
住所 / 石川県羽咋市千里浜町タ1番地62

次は加賀國一之宮、加賀・越前・美濃3国それぞれから霊峰白山の山頂に至る登山道、三馬場のひとつ加賀馬場のある白山比咩神社に向かいます。

加賀國一之宮白山比咩神社
石川、福井、岐阜の3県にわたりそびえる白山、古くから霊山信仰の聖地として仰がれてきました。
山は麓に暮らす人々や平野に住む人々にとって、白山は命の水を供給してくれる神々の鎮まる聖なる山として崇められてきました。
主祭神 / 白山比咩大神、伊邪那岐尊、伊弉冉尊
創建 / (伝)第10代崇神天皇年間
住所 / 石川県白山市三宮町ニ105-1

さてこれで今回の越中國、能登國、加賀國一之宮巡りはコンプリート。
後は蕎麦を食べて名古屋を目指す事にします。

白山比咩神社から車で、ものの2~3分のところにある「草庵」へ。
営業時間が11:30という事で開店まで10分程周辺を散策し開店を待つ。
粗挽きそばと十割蕎麦で腹ごしらえ、古民家を改装した店内はジャズが流れ、インテリアも落ち着いたもので、そんな雰囲気で味わう蕎麦は、歯応えもあり、汁も出汁の風味が利いたものでおいしい蕎麦。
薬味はワサビよりおろしの方がベストマッチ。
ただ、そば本来の香りについては今一つだった。 蕎麦湯はなかなかおいしいものでした。
数量に限りがあるようですが、白山比咩神社参拝の折には寄ってみるのもいいかもしれない。
「草庵」
住所 / 石川県白山市鶴来日吉町ロ32

お腹も満たされ一路九頭竜川を遡り、白鳥方向を目指し、途中で山菜とけいちゃんを買い求め名古屋に向かう。
2021/3/23~24

今回のルート

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