『産田社』 熊野本宮大社末社

 『大斎原』の日本一の大きさを誇る大鳥居。

そこから田園地帯に真っすぐ伸びる参道を北に進む。

右(写真では左)に熊野川の二段堤防が延々と続く。
訪れたのは2月21日でしたが、周囲は梅は咲き、河津桜も咲き誇る。
今年まだ見ぬ土筆の姿を探しながら突き当りまでのんびり歩く。
歩いていると春を通り越して上着がいらないくらいの陽気。

突き当りは二手に別れ、左が熊野本宮大社、右が『産田社』に続きます。
参拝順は一番最後の『大斎原』から参拝したので逆参りのまま『産田社』のある右に。
本来の参拝順は本宮➡産田社➡大斎原です。

『産田社』付近から『大斎原』全景。
田植えも終われば苗の緑で一面染まり、枯れた光景は一変する事だろう。
杜と田園風景、こうした光景はつい最近まで身近にあったものです。
子供の頃に日が暮れるまで探検したのを思い出させてくれる、懐かしい風景。

『産田社』は堤防突き当りの左側。
目の前の二段堤防に上がるとその先には広い川原、その先に熊野川が流れている。
『大斎原』の方向を向いて鳥居が建っています。

『産田社』全景。
右に『産守り』の解説があります。
社名から想像できるように、こちらは女性の方とは縁が深いようで、解説には以下の様に書かれています。
『八百万(やおよろず)の神々をはじめ、総てを産みだされた産土(うぶすな)の神と仰がれる。
産田社(うぶたしゃ)に鎮まります伊弉冉尊(いざなみのみこと)の荒御魂(あらみたま)の御力(みちから)を受けられる「産守り」は、熊野本宮大社でお頒かちしております。』

『産田社』は熊野本宮大社の末社で無人、御朱印は熊野本宮大社の授与所で頂くことが出来ます。

伊邪那美命(伊弉冉尊)は迦具土神を生んだ後に亡くなります。
諸説あるようですが亡くなったのがこの地で、葬ったとされるのが三重県の「花の窟神社」だと云われるようです。
熊野本宮大社にはその伊邪那美命(伊弉冉尊)を2ヶ所で祀っています。
ひとつが熊野本宮大社の第一殿に和魂、もうひとつは摂社の産田社に荒魂が祀られている。
生みの神として知られ、子授け、安産などのご利益があるという。

『産田社本殿』
石の台座の上に小さな石の本殿が祀られ、『大斎原』を向いて迦具土神を見守るようでもある。

『産田社』後方の堤防から手前に産田社と遥か先の『大斎原』の眺め。

産田社
創建 / 不明
祭神 / 伊邪那美命(伊弉冉尊)
住所 / 和歌山県田辺市本宮町本宮100
大斎原から徒歩アクセス / 大鳥居から北に向かい突き当りを右へ、​所要時間5分程
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熊野本宮大社の大鳥居はすぐ先だ。


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