「朝宮神社」

 春日井市朝宮町朝宮神社。

鳥居松3の神明社から徒歩で20分程北西に鎮座する。
町名の朝宮の由来は朝宮神社から付いたとされます。

朝宮神社全景。
静かな住宅地の一画に東を向いて社頭があり、右手に春日井市朝宮地区集会施設がある。
境内へはここの他に社地北側にも鳥居を構えた脇参道があります。

左手に朝宮神社社標、一段上がって境内が広がります。
鳥居の先右手に手水舎、その先に蕃塀と拝殿が見えます。

石の神明鳥居の左に石碑が見える。

朝宮神社由緒
「朝宮神社
祭神 阿太賀田須命 建手和爾命 菊理比売命
 鎮座地 春日井市朝宮町7054
由緒 創建不詳 延喜式神名帳(延喜5年927年)の式内社和爾良神社と伝えられるが定かではない。
 建保6年1218年  加賀白山より菊理比売命を合祀し朝宮白山宮と称した。
寛永19年1642年徳川源敬公により改造営され朝宮神社となる。
 文禄4年1595年の「奉再建和爾良白山宮御本殿」の棟札が残る。
今回、区画整理に伴い境内地の変更があり本殿・拝殿とも鉄筋コンクリート造りで再建し境内も整備し、
 昭和63年1968年遷座祭を行う」

和爾良神社ですかぁ、名東区の和示良神社や春日井市宮町の両社宮神社、上条町の和爾良神社の他に新たに候補が増えたようだ。
正直な所どこが本家でも構わない、はっきりしなくてもいいものの様に思える。

境内全景。
由緒にもあるようにコンクリート造りの伽藍は全てが新しく、境内は良く手入れされ居心地のいい空間。

手水舎後方に古い鉢と左に「和爾之井」と掘られた空井戸、江戸初期には「和爾清水」という湧き水が湧出していたという。

蕃塀と拝殿正面全景。

石造の蕃塀の下部には波が描かれ、波間を飛ぶ鳥が描かれている。

銅板葺の平入拝殿、こうして屋根を見ると僅かにむくりが入っているように見える。
拝殿左に注連縄の架けられた覆い屋がある。


拝殿、幣殿、本殿が一体となり連なっている。
新しく綺麗な社殿に対し、その脇の狛犬は同時期のものとは思えない風貌だ。

年代までは確認していませんが、建て替える以前の面々か。

東から見た社殿、全体的にシャープな印象を受ける。
本殿は四本の鰹木と内削ぎの千木が付く。

まずは朝宮神社参拝。
拝殿の額と拝殿内から本殿方向の眺め。
1968年にコンクリート造りに建て替えたとあったが、半世紀を経たとは思えない程綺麗な印象を受ける。

拝殿左脇の覆屋には津島神社が祀られています。

津島神社の左に朝宮神社由緒。
一部抜粋
「祭神の和爾命は当地と関係のある和爾族の祖神である。
社殿によれば尾張藩祖徳川義直および二代目光友は当社の崇敬厚く義直は社殿の造営、光友は亡母貞松院の祈願所とされた。
なお、神社の近くには源敬公の朝宮御殿跡の碑があり、これは春日井原においてお鷹狩りの折の休憩所の跡である」

はて?それらしき碑は見つけられなかった、近くとはどこだろうか。
家に帰りグーグル先生に聞けば、社頭左の道路を西に行けば玉垣の切れ目があり、そこから階段を上るとその碑があったようだ、少し悔やまれるが後の祭りだ。
またの機会にしよう。


境内から北側参道の眺め、鳥居の先は参拝者駐車場ではなさそうでした。

社頭方向の眺め。、鳥居からセミの鳴き声が聞こえてくる。

鳴き声の主はアブラゼミ。
石の鳥居が好みなのか、ひと際大きく鳴きまくっていた。
参拝を終え、車を停めさせてもらっている慈眼寺まで急いで戻るとする。
2021/8/16

朝宮神社
創建 /  不明
祭神 /    阿太賀田須命 建手和爾命 菊理比売命
境内社 /  津島社
所在地 / 春日井市朝宮町1-12
徒歩ルート /   鳥居松3「神明社」から​北へ徒歩20分
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